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特別プロジェクト
「発泡ブイに、私はなりたい」SIOME 東京藝術大学×香川大学 せとうち ART&SCIENCE
大学美術館
この発泡ブイは香川県の中高生と一緒に瀬戸内海や地域について学習しながら制作を展開するプロジェクト「かがわアートスタディーU18」の活動で収集したものです。庵治の無人島、高島に香川大の船舶ノープリウス号で上陸し、皆で集めました。制作の方向性なども参加者の皆で話し合った結果です。発泡ブイはとても手間がかかるものです。大き過ぎて、パラパラと崩れやすく、牡蠣が付いていたり、草が生え、虫が住み着いていることもあり。また、リサイクルも難しいため、ビーチ・クリーン活動でもそのまま残されることが多いとか。それでも、広い大海原を漂い、魚に日陰を提供、アリに温かい場所を提供したりも。浮力は300キロで、養殖イカダを支える役割も果たします。こんなことをしている自分は、一体何をしているんだろうと感じることもあります。
SIOME 東京藝術大学×香川大学 せとうち ART&SCIENCE:
アートとサイエンスの力で人々の心を豊かにし、社会の未来をかたちづくる。 東京藝術大学と香川大学は、創造力と分析力を融合させることで、複雑な社会課題に新たな視点からアプローチし、心豊かで持続可能な社会の実現を目指しています。 芸術と科学の出会いから生まれる知と感性の共創によって、瀬戸内海から未来を動かします。
以下の皆さんと夏を通して一緒に作業やリサーチをしました。ありがとうございます。 生方陽菜、大内小雨、中島実果、中井蘭、西垣里桜奈、堀家旺太郎
西原尚
1976年生まれのサウンドアーティスト。いつもの生活とアートの境目なく、研究や録音、音楽制作、楽器制作などを行い、知らない人と会いたい、知らない文化や習慣に触れたいという思いから、国内外で多数の展示やパフォーマンスを展開しています。
MORE WORKS
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。







