2025
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  • 特別プロジェクト

「瀬戸内の過去─現在─未来をつなぐアーカイブ Vol.1 海底泥の分析」 SIOME 東京藝術大学×香川大学 せとうち ART&SCIENCE

大学美術館

播磨灘の海底泥を分析する過程で出た銀や銅などの廃金属を素材に、小さな作品をつくりました。そして、研究と制作、二つの異なるプロセスが出会うことで生まれる新しい試みや、環境と私たちの暮らしをめぐる対話を、映像作品として記録しています。
沿岸海洋学を専門とする中國正寿は、播磨灘の定期観測を通して、海の変化を科学的に見つめ続けています。
鋳金作家の柴田早穂は、小豆島での制作を通して民俗史を集め、人々の暮らしとそれを取り巻く環境の変化を、語り手の物語として記録しています。
写真家・映像作家の坪佐利治は、瀬戸内で生きる人々や生き物たちの姿を、それを取り巻く環境とともに撮影し続けています。
瀬戸内に新しいかたちの融合的なアーカイブをつくりたい──そんな思いから始まったこの試みは、未来へと続くアーカイブの姿を、これからも一緒に探っていきます。

協力:香川大学農学部/香川大学瀬戸内圏研究センター

アーティスト/プロジェクト

柴田早穂、坪佐利治、中國正寿

瀬戸内をフィールドに活動する、鋳金作家の柴田早穂、写真家・映像作家の坪佐利治、沿岸海洋学を専門とする中國正寿の3名が、それぞれの専門分野を横断しながら、融合的なアーカイブの構築を試みています。未来の環境と私たちの暮らしについて、考察を重ねていきます。

MORE WORKS

ARCHIVE

過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

   

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
 
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
 
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


[ケア・コミュニケーション]

医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

[アートDX]

デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

[クリエイティヴアーカイヴ]

多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

[キュレーション]

対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

[芸術教育・リベラルアーツ]

東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

[アート×ビジネス]

教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。