2025
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  • アートDX
  • I LOVE YOUプロジェクト

3Dプリンター製樹脂金型による高精度の歯車とそれを用いた作品制作の試み

大学美術館

江戸菊とはその名の通り江戸時代に栄えた菊の種類であり、江戸時代の人々は花が咲いてから様々な形に変化する様を粋として楽しんだ。静かな花に「動き」という、世界に例を見ない品種改良の方向性を求めた江戸の遊び心に感化されて制作したアニマピアンタも動くオブジェクトである。単純な回転運動が花が咲くように見えるとき、そこには生命が宿っているようにも見える。このアニマピアンタシリーズの中でもapE シリーズは動力の伝達に既存の歯車を使用しているが、3D プリンター製樹脂金型による高精度のオリジナル歯車、例えば欠歯歯車や弦巻たが歯車などを制作することができたら、より種類に富んだ動きを生み出せるのではないかと考えている。 
 
I LOVE YOU採択企画:3Dプリンター製樹脂金型による高精度の歯車とそれを用いた作品制作の試み
アートDX領域

アーティスト/プロジェクト

土田恭平

芸術情報センター 教育研究助手
2022年東京藝術大学美術研究科デザイン専攻修了。

MORE WORKS

ARCHIVE

過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

   

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
 
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
 
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


[ケア・コミュニケーション]

医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

[アートDX]

デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

[クリエイティヴアーカイヴ]

多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

[キュレーション]

対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

[芸術教育・リベラルアーツ]

東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

[アート×ビジネス]

教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。