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ケア&コミュニケーション
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I LOVE YOUプロジェクト
「内から )外から展」
大学美術館
本企画は、川本早花と菊地晴からなるアーティストコレクティブ「未確認歩行物体」と、東京科学大学医学部の学生からなるグループ「medome」による共同プロジェクトです。東京科学大学病院に入院する患者を対象に、彼らのもつ背景を医療カルテとは違った形で届けます。抽象的な指令をもとに参加者は写真を撮り、インタビューなどの二次資料とともに展示を行います。
専門領域の異なる学生と共同することによって、それぞれが用いている「ケア」や「アート」という概念の定義や温度/質感のズレを大切に、互いの変容を楽しみながらプロジェクトを進行していきます。
I LOVE YOU採択企画:ケアにおける「アート」/アートにおける「ケア」の境界を歩く
ケア&コミュニケーション領域
未確認歩行物体・medome(東京科学大学)
未確認歩行物体: 「装飾/有態」「フィクション/アクション」などをキーワードに、パフォーマンスとアクトのはざまから、現実への介入を模索中。「ひとり歩きするオブジェクト」と、それらに付随する場を提示することを目指してプロジェクト型作品を展開する。
medome: 2023年に結成された、東京科学大学医学部医学科所属の6人による学生団体。器の隙間を研ぎ汁で埋める「目止め」と、医学生(medicine)が人々を優しく包み込むドーム(dome)のようにつながりを後押しする存在となる、という2つの意味が団体名に込められている。
アドバイザー:神谷尚宏(東京科学大学発生発達病態学講師)
MORE WORKS
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。









