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ケア&コミュニケーション
ART共創拠点
大学美術館
東京藝術大学が中核となり41機関が連携した「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」 (通称:ART 共創拠点)では、福祉・医療・テクノロジーを融合したアートコミュニケーションによって、誰もが「自分らしく」いられる共生社会の実現を目指しています。
本拠点では、物質的 ・構造的・制度的な持続可能性に基づき問題解決を目指す現在のSDGsから、一人ひとりの「こころの豊かさ」を育み精神的貧困の解決へと拡張するのが2030年以降のNEXT SDGsの姿であると考えています。人の心を中心に据えて17個のゴールの垣根を融かし、社会に総合知を創出するアートの力をNEXT SDGsに託しています。
超高齢化社会における「望まない孤独や社会的孤立」を乗り越えるために、本拠点ではアートと福祉・医療・テクノロジーを融合させ、多様な人々と社会とを結ぶアートを介したコミュニケーションを用いて、「文化的処方」を開発し、孤独孤立の解決に取り組み、「こころの豊かさ」のある社会を創造します。
本展では、ART共創拠点のビジョンや、全国における地域実装の取り組み、「文化的処方」で目指す効果などをパネル展示によって紹介します。
ART共創拠点
2023年春、東京藝術大学を中核とする「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」が発足しました。アート・福祉・医療・テクノロジーの分野の壁を超えて、41の機関が協働的に研究して、人々の間につながりをつくる文化活動「文化的処方」を開発し、社会への実装を試みています。
MORE WORKS
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。







