2025
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  • 特別プロジェクト

東京藝術大学×東京科学大学 課題共有型研究マッチングプロジェクト ~「医療」×「アート」×「サイエンス」の新たな挑戦を目指して~

大学美術館

複雑化する社会課題に対し、「医療」×「アート」による取組で課題解決を目指し、東京医科歯科大学(当時)と東京藝術大学は2023年8月に包括連携協定を締結しました。

本プロジェクトでは、両大学の研究者同士の交流を図るマッチングイベントを開催して、お互いを知るところから始め、そこで生まれた研究の種を育てるために、2024年度後半からマッチングファンドによる研究助成を始めました。

また、2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、新たに東京科学大学(Science Tokyo)が発足したことから、今後は、理工学系分野も加えた「医療」×「アート」×「サイエンス」の今までには無い新たな挑戦により化学反応を起こし、多面的なアプローチで、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)な社会を目指した研究を推進していきたいと考えています。

本展示では、2024年度、2025年度のマッチングファンドに採択された共同研究課題をご紹介しています。今回は、先に取り組みを開始した「医療」×「アート」の課題が中心となっていますが、今後は、「医療」×「アート」×「サイエンス」の新たな挑戦が数多く生まれていくことを期待しています。

アーティスト/プロジェクト

東京藝術大学×東京科学大学

マッチングイベント開催記録:
2024年2月2日 藝大見学ツアー 
https://www.geidai.ac.jp/news/20240215134139.htmlリンク
2024年4月24日 医科歯科見学ツアー
https://www.geidai.ac.jp/news/20240613138615.htmlリンク
2024年11月28日 トークセッション・情報交換会 @藝大
https://www.geidai.ac.jp/news/20241218144575.htmlリンク
2025年4月18日 Science Tokyoツアー
https://www.geidai.ac.jp/news/20250604149351.htmlリンク

MORE WORKS

ARCHIVE

過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

   

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
 
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
 
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


[ケア・コミュニケーション]

医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

[アートDX]

デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

[クリエイティヴアーカイヴ]

多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

[キュレーション]

対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

[芸術教育・リベラルアーツ]

東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

[アート×ビジネス]

教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。