旧下谷小学校 3D デジタルアーカイブ

2024

photo:Naoto Kozuka

アートDX

旧下谷小学校は、関東大震災後の1928年に鉄筋コンクリート造の復興小学校として台東区東上野に建設されました。1990年に清島小学校との統合により閉校した後も、様々な学校法人の仮校舎としての利用など、長年活用されてきましたが、建物の老朽化もあり昨年解体されました。
本プロジェクトは、旧下谷小学校をフォトグラメトリと呼ばれる技術によりデジタル3D モデル化することで、デジタル上の空間として記憶の継承を目指すものです。
解体直前の昨年８月に計測および撮影を実施し、その後モデルの編集を行ってきましたが、今回の展示では、ゲームコントローラーで校舎内を自由に散策できるようにすることで、解体前の校舎内の様子を追体験してもらえるようにしたものです。

秋田亮平

レーザースキャン協力：クモノスコーポレーション株式会社
写真撮影協力：戸石あき
計測協力：関田重太郎、ホウシトウ
撮影協力：台東区
　
本研究は、JST 共創の場形成支援プログラムJPMJPF2105 の支援を受けたものです

ARCHIVE

過去の展示作品をアーカイブとしてまとめています。

2023

2024

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。

東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。

また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。