TURN in HAVANA 2024
TURN は、障害の有無、世代、性、国籍、住環境などによる違いや共通することと向き合い、一人ひとりのその人らしさを見出していくアートプロジェクトです。アーティストが、福祉施設やコミュニティと交流を行うことにより、様々な気付きを通して、互いに認め合う社会を築いていくことを目指します。
今年度、40周年を迎えるキューバの現代アートの国際展「ハバナ・ビエンナーレ」に招聘されました。第15回目を迎える本国際展では、70以上の会場を中心に、世界各国からのアーティストがそれぞれの文化的背景を活かして展示やパフォーマンスを展開します。
キューバでの展開にあたり、約1カ月間現地に滞在するアーティストを、学生・卒業生を対象に公募し、クロエ・パレと渡邊元貴を選出しました。
実際に現地へ赴くと、異なる文化圏やシステムに出会うことのみならず、ハリケーンの上陸とそれによって生じた
様々なインフラの停止等の被害により、予定していた活動を中断する状況に置かれました。本展では、実施することができた活動の記録写真を中心に現地での展開を紹介します。
TURN ~ TURN in HAVANA 2024を交えて~
12月1(日) 16:00‒18:00
場所:芸大部屋
TURNとキューバでの活動について参加アーティストとトークを行います。
TURN
東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトの一つとして2015年に始動した TURN (2021年度終了)を前身に、東京藝術大学はこれまで育まれてきた施設や団体等との関係性や気付きを継承しながら、新たなフェーズの事業としてTURN を推進していきます。
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。


芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。