2024
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photo:Naoto Kozuka

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photo:Miki Shinobu

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    TOKYO FORWARD 2025 文化プログラムろう者と聴者が遭遇する舞台作品「黙るな 動け 呼吸しろ」ポスター(2024年11月版)

    東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団は、東京で世界陸上とデフリンピックが開催される2025年に、3つのアートプロジェクト「TOKYO FORWARD 2025 文化プログラム」を実施します。
    その一つとして、 “ろう者とろう文化に対する社会的認知”と“ろう者と聴者が互いに共通理解を図ること”を目的とした、ろう者と聴者が遭遇する舞台作品「黙るな 動け 呼吸しろ」を、国立大学法人東京藝術大学と共に創作し、2025年11月29日(土)に東京文化会館大ホールで上演いたします。
    本舞台作品は、ろう者にとってのオンガク、聴者にとっての音楽を探究し、言葉や文化が異なる両者が創作の場で遭遇する、日本手話と日本語によるオリジナルストーリーで上演される日本初の作品です。


    日比野克彦

    80年代前半に作家活動を開始し、社会メディアとアートを融合する作品で注目される。シドニー、ヴェネチア・ビエンナーレに参加し、国内外で多彩な活動を展開。地域特性を活かしたワークショップやアートプロジェクトも継続。現在、岐阜県美術館と熊本市現代美術館の館長、東京藝術大学の学長を務め、「アートは生きる力」をテーマに研究と実践を続ける。 
     
    フライヤーデザイン:株式会社ダブリューアール

    ARCHIVE

    過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

       

    芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
     
    東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
     
    また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


    [ケア・コミュニケーション]

    医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

    [アートDX]

    デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

    [クリエイティヴアーカイヴ]

    多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

    [キュレーション]

    対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

    [芸術教育・リベラルアーツ]

    東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

    [アート×ビジネス]

    教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


    これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。