-
ケア・コミュニケーション
インクルーシブミュージッキングコンサート
みんなでつくる「インクルーシブ・ミュージッキング・コンサート」
2023年 11月12日(日)15:00-16:00
一番身近な先端機器スマホを用いた演奏会。オーボエなど生の楽器も一緒に演奏します。演奏の後参加者ご自身のスマホで体験も行います。
〜鑑賞する音楽から実践する音楽へ〜
本企画は障がい者、高齢者、子供、健常者、東京藝大の音楽家、教員、学生が共同でひとつのインクルシーブ・コンサートを準備、上演するものです。コンサートにおいてはわたしたちの生活の場に最も身近なデジタル機器であるスマートフォンを楽器として用い、音楽行為(ミュージッキング)をとおして異なる立場、状況にある人たちが交流し、結びついていくコミュニケーションの場をアートを使って創出し、来るべき、共生社会におけるアートのありかたを探るものです。
〜テクノロジー〜
参加者は最も身近が電子デバイスである、スマートフォンを楽器として用い、演奏に参加します。 これに音楽家の生楽器、生演奏が合奏に加わることにより、音楽は豊かさと広がりをもつことになります。アプリケーションとして東京芸大/古川研究室が開発した、スマートフォン用のアプリケーション《空間楽器》をもちいます。《空間楽器》は多数の個別のスマフォに異なった音(音声データ)を割り当て、それらを完全に同期することで、アンサンブル(音楽合奏)を可能とするシステムで、例えば、スマフォ1はバイオリン、スマフォ2はドラム、スマフォ3はサックスのように、各スマフォが一つのパートを受け持ち、合奏をおこないそこに音楽家の生楽器も加わるような感じです。
音楽学部吉井瑞穂研究室 + 美術学部古川聖研究室
協力:村田製作所
技術協力:株式会社coton
助成:東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。


芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。