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クリエイティヴアーカイヴ
未来創造継承センター
「未来創造継承センター」展示ブースでは、東京藝術大学の「教育とアーカイヴ」をテーマに、記録や資料を展示いたします。古くは、大学の前身である東京音楽学校や東京美術学校における教育内容、教員や生徒が残した講義/受講資料から、日本で初めて大学教育に導入されたインドネシア・ジャワのガムランの録音、写真、楽譜、影絵人形まで様々なものがあります。また、現代の教員や学生を含めて多くの参加者とともに実施するアートプロジェクトの資料やインタビュー、活動記録をご覧いただけます。さらには、有楽町アートアーバニズム(YAU)と共同で「有楽町藝大キャンパス」という名で開講し、様々なジャンルのゲストを招く社会人が受講可能な公開授業の一端もご紹介いたします。
トークインコンサート
「昭和前期の作曲家群像再発見―東京音楽学校の作曲教育を手がかりに―」
11月30日(土)14:00-16:00
場所 : 東京藝術大学上野キャンパス音楽学部第6ホール
「射手座造船所アーカイヴプロジェクト 日比野克彦公開インタビュー」
出演:日比野克彦ほか
12月1日(日)11:00-12:30
場所:東京藝術大学上野キャンパス国際交流棟3F コミュニティサロン
ガムラン体験ツアー
12月1日(日) 10:30-、13:00-、15:00-
場所:小泉文夫記念資料室/ガムラン部屋
未来創造継承センターは、東京藝術大学に存在するアーカイヴや資料を創造的に活用しながら継承していく組織として、2022年4月に設立されました。
センターでは、絵画や楽曲だけでなく、楽器や道具、デジタルデータといった芸術資源や創造の過程なども保存・継承し、新たな表現と持続的な循環を促すことを目指しています。
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。


芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。