2024
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photo:Miki Shinobu

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  • ケア・コミュニケーション

テクノロジーを活用した「文化的処方」の可能性:「みどころウォーク」®と「みどころキューブ」®

「文化的処方」は、身体的衰えや障害の有無に関わらず、多様な人々が社会に参加できることを目指しています。そのため、VR、AR、MR などのXR 技術を含むICT を活用し、仮想空間を取り入れた美術館の未来像やアートコミュニケーションの在り方を提案します。
「みどころウォーク」は、クロスモーダルな体験を実現するリダイレクテッド・ウォーキング研究を取り入れることにより、ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者が、手すりをたどりながら実際に移動することで、デジタル空間を体験する鑑賞システムとして新たな可能性を提示します。
「みどころキューブ」は、キューブ状のインタフェースを用いて芸術作品をテーマや関係性など多様な視点で紹介し、鑑賞者の関心と理解を深めることを目的としています。 
 
「みどころウォーク」体験
2024年11月28(木) 15:00‒16:30、12月1(日) 10:00‒11:30、15:00‒17:00 

「みどころキューブ」体験
2024年12月1(日)12:30‒14:00


ART 共創拠点×大日本印刷株式会社(DNP)

東京藝術大学が中核となり41機関が連携した「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」 (通称:ART 共創拠点)では、福祉・医療・テクノロジーを融合したアートコミュニケーションによって、誰もが「自分らしく」いられる共生社会の実現を目指しています。DNPとの共同プロジェクトでは、アートとテクノロジーを融合し、多様な人々が社会参加できる「文化的処方」を実現する技術開発を行っています。

ARCHIVE

過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

   

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
 
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
 
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


[ケア・コミュニケーション]

医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

[アートDX]

デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

[クリエイティヴアーカイヴ]

多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

[キュレーション]

対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

[芸術教育・リベラルアーツ]

東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

[アート×ビジネス]

教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。