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ケア・コミュニケーション
Santé Par la musique Ambiente-追憶の湯-中間発表
過去を思い出すこと(追憶)は、高齢者の生活の質・ウェルビーイングの向上および抑うつの防止に繋がることが明らかにされています。介護施設等で昔流行った音楽が流されているものの、同じ音楽が流れることに退屈しているという声も現場で伺います。この実態の改善に向け、本企画では「懐かしさ」を感じる新たな音楽の制作とその効果検証を銭湯をフィールドに実施します。11/14の演奏会では途中制作物の発表及び、懐かしさについて理解を深めるためのシチズンラボ・ワークショップを実施します。
2023年 11月14日(火)13:00-14:00 15:30-16:30
杉浦瑛優・三宮柾名・ensemble souvenir
懐かしさを感じられる新曲制作の試みと、それによる高齢者の幸福感への影響について研究するプロジェクトに際し、作曲専攻在学中の杉浦瑛優と研究者の三宮柾名が立ち上がった。杵屋小三郎を中心としたensemble souvenirの演奏協力を得て、研究の最終目標である電気湯での演奏会に向けての中間発表を行う。
協力:電気湯、HYPER RESORT株式会社
助成:東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。


芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。