2023
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photo:Kenji Agata

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  • キュレーション
  • 芸術教育・リベラルアーツ

芸術未来研究場
海は人を愛する「くらし⇆うみ」展 香川県・東京藝術大学 瀬戸内海分校プロジェクト

本学は平成13年度から香川県と連携し、県内各所で現代美術の作品制作・展示やワークショップを展開、地域の文化芸術を担う人材の育成や地域の活性化につなげてきました。 平成30年には都道府県レベルでは初となる連携協定を結び、昨年度から始まった「瀬戸内海分校プロジェクト」は、海洋環境を想う「海は人を愛する」をメインテーマに、国内外で活躍しているアーティストと中学生・高校生らがチームを組み、フィールドワークや作品制作、展覧会の準備開催を行うことで、作品の企画立案から展覧会開催に至るまでの一連の流れを実践的に学ぶプログラムです。今年度は「くらし⇄うみ」をサブテーマに、瀬戸内海とそこに暮らす人々の生活について考えを深めながら、展覧会開催までのプロセスをアーティストとともに重ねてきました。その集大成となる「くらし⇄うみ」展を、今年開館50周年を迎える瀬戸内海歴史民俗資料館で開催します。 この芸術未来研究場展では、プロジェクトの紹介とともに東京藝術大学大学美術館と瀬戸内海歴史民俗資料館をテレプレゼンスシステムでつなぎ、双方間にコミュニケーション可能な空間も提示します。
 
オンラインツアー
芸術未来研究場 海は人を愛する「くらし⇆うみ」
香川県・東京藝術大学 瀬戸内海分校プロジェクト
2023年 11月25日(土)、11月26日(日)
14:30-15:00 遠隔パフォーマンス
15:00-16:30 双方向ミュージアムツアー

アーティストと、香川県の高校生・大学生らがチームを組み、フィールドワークや作品制作、展覧会準備を行いました。香川県の中学生・高校生・大学生たちによる生配信パフォーマンスに加え、瀬戸内海歴史民俗資料館の学芸員とアーティストたちによる作品紹介を交えたオンラインのミュージアムツアーを行います。  


香川県・東京藝術大学 瀬戸内海分校

2022年度から始まった「瀬戸内海分校プロジェクト」は、海洋環境を想う「海は人を愛する」をメインテーマに、国内外で活躍しているアーティストと中学生・高校生らがチームを組み、フィールドワークや作品制作、展覧会の準備開催を行うことで、作品の企画立案から展覧会開催に至るまでの一連の流れを実践的に学ぶプログラム。

ARCHIVE

過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

   

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
 
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
 
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


[ケア・コミュニケーション]

医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

[アートDX]

デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

[クリエイティヴアーカイヴ]

多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

[キュレーション]

対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

[芸術教育・リベラルアーツ]

東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

[アート×ビジネス]

教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。