2025
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photo: Shintaro Miyawaki

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  • アートDX
  • I LOVE YOUプロジェクト

物の再発見 – デジタルと廃物

大学美術館

本企画は、データを具現化することに専念してきたデジタル造形領域における「物の実体性」の希薄化に焦点を当て、「物の実体性」の観点から、デジタル造形の方法論を再構築する。社会的な取捨選択の中で価値を見出されず不都合な存在の集積物となった「廃物(未利用素材を含む)」を、デジタル造形において希薄化した「物の実体性」の象徴と位置付け、質的サンプリング、3Dスキャン、シミュレーションを用いて作品の造形素材として確立するフローを「物の再発見」として実践的に明らかにしていく。デジタル造形環境における「物の再発見」を通じた新たな創造性を検証することを目的とする。 

I LOVE YOU採択企画:物の再発見 - デジタルと廃物
アートDX領域

アーティスト/プロジェクト

桒原寿行

ART共創拠点 特任講師
1986年、愛知県生まれ。2011年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画第五研究室) 修了。東京藝術大学 ART共創拠点 特任講師。事実性や現実感、知覚、心理、情動への影響を及ぼさざるを得ない体験を成立させているものを注視しながら、絵画/写真/映像/CGI/生体現象/エンジニアリング/メディア技術/などを用いて、芸術実践の根源的な可能性と問いについて研究と作品制作を続ける。第16回 岡本太郎現代芸術賞 特別賞受賞。主な展示会に、第16回 岡本太郎現代芸術賞展(岡本太郎美術館)、岐阜 おおがきビエンナーレ2013、 ヨコハマトリエンナーレ連携企画 “東アジアの夢”(BankART NYK Studio)、”幻燈展 –プロジェクションメディアの考古学”(早稲田大学演劇博物館)、「経験の透明性」はならぁと2023桜井エリア(戒重・本町通)、“シ-デン”2023(旧第一銀行横浜支店)、などがある。

MORE WORKS

ARCHIVE

過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

   

芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
 
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
 
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


[ケア・コミュニケーション]

医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

[アートDX]

デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

[クリエイティヴアーカイヴ]

多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

[キュレーション]

対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

[芸術教育・リベラルアーツ]

東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

[アート×ビジネス]

教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。