2024
EXHIBITION ARCHIVE EXHIBITION ARCHIVE
photo:Naoto Kozuka

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photo:Miki Shinobu

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    OFF ERROR

    障がい者の身体の動きと静止、親密なケアのダイナミクスをデジタル上で明らかにする。従来の重直性に分け入り、それに代わる障がい者の身体の向きや安静の姿勢もインスタレーションは反映している。肉体の記憶と日常的な動作の魅力を映し出すことで、単純に見えるケアが特に他者の手によって操作されるプラスチックや金属の義肢に具現化する時、いかに親密さの形として現れるかを示している。
    椅子にもたれかかり、包帯で固定されたアニメーション映像は、障がいをもつ身体の動き、ノイズ、グリッチ、ジッター、エラーといわれる歪みを包み隠さずに見せ、同化的な規範性への抵抗をとらえている。床に置かれたビニールクッションに横たわる映像Assembling Intimacyではデッカーが使用するモビリティースクーターが反復的に集合し、また離散する様子が映されている。


    Nat Decker (NEW INC.)

    シカゴ生まれ、ロスアンゼルス在住
    障害者として、デジタルと彫刻的なプロセスを駆使して、身体とテクノロジー、アクセシビリティー、集団主義、摩擦を蛇行する繋がりを生成的な媒体として探求している。
    Tripping_CG のメンバー2024 年アイビーム・デモクラシー・マシン・フェロー 2022年カリフォルニア大学ロサンゼルス校にてデザイン・メディアアート・障害研究で学位を取得
     
    NEW INC.

    ARCHIVE

    過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。

       

    芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
     
    東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
     
    また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。


    [ケア・コミュニケーション]

    医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。

    [アートDX]

    デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。

    [クリエイティヴアーカイヴ]

    多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。

    [キュレーション]

    対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。

    [芸術教育・リベラルアーツ]

    東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。

    [アート×ビジネス]

    教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。


    これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。