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ケア・コミュニケーション
現代の鳥獣戯画アートプロジェクト
現代の鳥獣戯画アートプロジェクト 京都・高山寺の国宝鳥獣戯画(甲巻)は、平安時代を代表する絵巻物のひとつです。 墨一色の軽快な筆遣いで、擬人化されたウサギ、カエル、サルなどの姿を描き出したこの絵巻物は、当時の世相を風刺したものとされていますが、詞書がないため制作意図は明らかではありません。このアートプロジェクトの目的は、鳥獣戯画の鑑賞によって着想をえた現代の子どもたちが、自分たちの日常を自由に表現し、それらをつなぎあわせて絵巻物に仕立てることで、現代版の鳥獣戯画をつむぎだすことにあります。それらを通じて、世代や文化、ジャンル、伝統などの枠組みを超えて、多様な価値観の理解を未来につなげていく新たなく“学びの場”をつくりだしていくことを目指しています。 創作を通じた表現、作品鑑賞、批評の他にも、表現のほか、和紙、墨、硯などの素材。京都と高山寺。巻物の由来や世相など…様々な学びへと展開していきます。 『現代の鳥獣戯画アートプロジェクト』は現在、玉川学園、渋谷のアートの学び場で実践中です。 継続的なプロジェクトであり、これからも参加される方、参加校を募集しております。 現代版鳥獣戯画の制作、アートプロジェクトに皆さんも参加してみませんか? ART×SDGsアートプロジェクト 小学生、中学生、高校生と一緒に、子供たちの興味を引き出しながら創造性を育むアートの学び場を作るという“アートの学び場づくり”の試みです。 2023年8月にスタートし、11名の子供たちが集まり、今も少しづつメンバーが増えています。その場に集まったメンバーでしかできないような、オリジナルの創作体験をしてみませんか。 日曜日開催、参加者募集中!
「現代の鳥獣戯画アートプロジェクト:高校生プレゼンテーション」
高校生(玉川学園)×秋本瑠璃子
2023年 11月18日(土)14:00-16:00
展示作品を制作した高校生たちによる作品の背景についての発表。
ワークショップ
「つながる絵巻!スタンプワークショップ」
中学生・高校生×秋本瑠璃子
2023年 11月19日(日)14:30-17:00
中学生高校生発案の、スタンプを使ったワークショップを開催します。スタンプを押して(割印)もらうことで人との繋がりを可視化できるかという挑戦です。
高校生×秋本瑠理子
東京藝術大学美術学部卒業、同大学院美術研究科修士課程修了、同大学院美術研究科後期博士課程<STEAM教育、アートプロジェクト、社会貢献、芸術教育>
助成:東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト
ARCHIVE
過去の展示作品を アーカイブとして まとめています。


芸術未来研究場は、人が生きる力であるアートを根幹に据え、人類と地球のあるべき姿を探求するための組織として2023年4月に創設されました。閉じた施設としての「研究所」ではなく、様々なプレイヤーが集い、つながり、社会に開かれたアートを実践し、未来を共につくっていく場だから「研究場」と名付けています。
東京藝術大学は、伝統の継承と新しい表現の創造のための教育研究機関であると同時に、アートの未来を常に考え、様々なステークホルダーと共に社会を形づくる主体でもあります。アートの礎である「いまここにないものをイメージする力」は、世界を変え、未来をつくる力です。これまでにも、学部、学科、研究室単位では様々な学外の組織との協働がありましたが、今後は全学横断的にこれを推進していくことで、企業・官公庁・他の教育研究機関との連携を強化し、社会の様々な領域におけるアートの新たな価値や役割を増やしていきます。
また、こうした連携を実践する基盤として、芸術未来研究場では次の6つの領域を設定しました。
[ケア・コミュニケーション]
医療、福祉や地域コミュニティをはじめとするWell-beingな社会づくりにおけるアートの社会的価値を探求します。
[アートDX]
デジタル技術やICT技術を活用した教育研究を推進し、アートの可能性を拡げます。
[クリエイティヴアーカイヴ]
多様化する表現手法に対応した、アートの保存・継承と、新たな創造への活用に関する研究を推進します。
[キュレーション]
対話と協働を通してアートと現代社会との関係性を紡ぎ上げる人材の育成と実践研究を行います。
[芸術教育・リベラルアーツ]
東京藝大における教育のあり方を探究しながら、より幅広い対象に芸術教育を拡げ、地域や年齢、社会的属性に関係なく、誰もが自身の人生の中にアートを感じられる社会づくりを推進します。
[アート×ビジネス]
教育研究成果の社会実装・事業化を推進し、芸術産業の創出・発展に寄与します。
これらが互いに領域の枠を超えて混じり合い、芸術と社会の未来を切り拓く新たなプラットフォーム「芸術未来研究場」が、今ここからはじまります。